モンテッソーリ教育ってどんな教育法?メリットとデメリットも解説!

皆さんはお子さんの通う幼稚園や教育に関わる施設はどんな所が良いと考えていますか?
今は、モンテッソーリ教育等、幼稚園では様々な教育方針があります。
どうしようか悩んでいる方も多くいますよね。
今回はモンテッソーリ教育はどんな教育なのか、またメリットとデメリットについても書いていきます。
これから幼稚園等考えている方の参考になれば嬉しいです。
モンテッソーリ教育ってどんな教育法なの?
ところでモンテッソーリ教育ってなんなの?と疑問に思う方がほとんどですよね。
まず、モンテッソーリ教育について説明していきます。
モンテッソーリ教育とはイタリアの医学博士(マリア・モンテッソーリ)が考案した教育法です。
どんな教育法かというと発達段階を4つに区切って考えます。
0歳から24歳まで、それぞれの発達段階に合わせた環境を用意するというのがモンテッソーリ教育になります。
もともとマリア・モンテッソーリは障がい児教育に携わっていたのですが「この教育法は障がいのある子どもの教育だけに限定されない」という考えから自身の保育施設で一般的に適用されたことから始まりました。
モンテッソーリ教育の考え方や目的
モンテッソーリ教育の基本的な考えとして「子供が主体的かつ自発的に行動する」というものがあります。
この考えをもとに、一人一人の感性や個性、自発性を大切にした教育を行っています。
また「責任感を持った、自立した、優しい人間を育てる」という目的もあります。
大人に依存しないで自分の意志で考え、動く、そんな子どもの自発性を支援するというものなんですね。
私達、大人が「こうしなさい」等と誘導しなくても自発的に行動をすることはとても大事になります。
日本は決まりごとが多いイメージがあり、集団生活を大切にしています。
普通の幼稚園では皆が同じ事をして、同じような教育を受けていますがモンテッソーリ教育はそうではなく子ども自身の考えを尊重しています。
枠にハマった考えではなく想像力や感性を大切に育ててくれる場所はなかなかありません。
また何事も「お仕事」として捉え子ども達は過ごしています。
仕事として責任感を持って物事に取り組むのは良い事だね
読者
そうなの。遊びじゃなくて真剣に取り組んでいるよ!
筆者
様々な分野に分かれたモンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育は、様々な分野に分かれています。
例えば、
- 粗大運動の活動
- 微細運動の活動
- 日常生活の練習
- 感覚教育
- 言語教育
このように細かく分かれていたりしますね。
発達段階に合わせ分野は違っているのですが上記は0歳~6歳までの発達段階で大切にされているものです。
少し詳しく解説していきます。
粗大運動の活動
体全身を使った運動を行います。
これは体育的なものではなく、歩いたり、階段の昇り降りだったり、全身の筋肉を使った大きな動きになります。
人の発達の過程としてまず大きな筋肉から発達していくので粗大運動で全身の筋肉を使っていきます。
平衡・バランス感覚を身につけます。
微細運動の活動
手や指を中心に使った運動です。
物を掴んだり、握る、つまむといった細かい動きをします。
手先を使うことにより脳に刺激がいきます。
また血流も良くなるので、脳の働きを活性化させてくれます。
日常生活の練習
これは先ほど説明した、粗大運動と微細運動を合わせたものです。
食器洗いや、衣服の着脱、植物の世話など普段の日常生活を大人と同じように行います。
そうすることで環境への適応を促していくという目的があります。
感覚教育
感覚とは視覚・触覚・聴覚・味覚・嗅覚です。
子どもはとても繊細で、感覚や環境を全部そのまま吸収できる精神があります。
そんな繊細な吸収しやすい時期にそれぞれの発達段階に合った感覚教具に触れることで、知性の覚醒を促していきます。
感覚教具…感覚が合理的な方法で発達するように導くことができる教具
言語教育
人間の一番大切なコミュニケーションツール「ことば」
この「ことば」を適切に使うことができるように取り入れられた教育です。
子どもの成長に合わせスッテプをふんで教育していきます。
「ことば」の質や量は環境に左右されるので、環境を整え語彙を豊かにしていきます。
様々な目的があり教育を行っているんですね。
この他にも様々な教育があるので、興味がある方は調べてみて下さい!
モンテッソーリ教育のメリット・デメリット
ここでモンテッソーリ教育のメリットとデメリットを紹介していきます
筆者
モンテッソーリ教育のメリット
子どものうちに様々な教育法に触れ合えるのはとても良いことです。
幼稚園免許の資格取得の為にモンテッソーリ教育を行っている実習に行ったことがあります。
子ども達は編み物をしていたり、算数を行っていたりと自由に過ごしていました。
自分の好きな事を「お仕事」として集中できる環境があるのは、とても羨ましいと感じました。
興味がある事を自分で選べ、様々な教具に触れ学ぶことができるので他の幼児教育施設にはないメリットですね。
また手先が器用な子に育ち、集中力もスゴイというのは良く聞きます。
モンテッソーリ教育を受けた有名人では藤井四段が知られています。
小さい頃から一つの事に集中できる環境があると能力も伸びてくるんですね。
モンテッソーリ教育のデメリット
成長スピードにもよりますが、恐らくモンテッソーリ教育を受けていない子との差は少なからず出てくるもの。
小学校や中学校に進学した際にあまりにも子どもが自立していると孤立してしまう可能性も考えられます。
年齢よりも大人びていると馴染むのに時間がかかってしまうかも・・・。
そして基本的に「仕事」として行っているので一人で何かに取り組むことが多い為に協調性がなく育ってしまう事もあります。
基本的に子どものやり方を尊重しているので、自分の思いが通りやすい環境で育っているんですよね。
なので自分の意見が通らないと拗ねたり、喧嘩をしたりとワガママに育ってしまう可能性が出てきます。
自分の興味のあることに没頭する事を支援している教育法なのですが、もちろん利己的にならないように工夫もされているんです。
とはいっても協調性がなくなると聞くと心配になってしまいますよね。
また、モンテッソーリ教育は室内でする「お仕事」なので、外で遊ぶのが好きな活発で運動好きな子はストレスになってしまいます。
アクティブな子どもだと、室内で作業する環境は合わないですもんね。
まとめ
子どもの教育となると真剣に考えてしまうのは当たり前です。
私も子どもがいたら自分の事より色々と考えてしまいます。
何か一つの物事に集中して、伸ばしてあげたいと思う方はモンテッソーリ教育は合っているはずです。
メリットとデメリットを考えた際に、集中力が身につくというのは良いけど、協調性がなくなるというのはひっかかるポイントですよね。
協調性がない子には育ってほしくないなぁ・・・
読者
ですが協調性は幼稚園だけではなく家庭でも身につける事ができます!
今は子ども同士で遊べる施設も増えてきています。
そんな場所に連れて行き幼稚園以外の子どもと遊ぶ機会を作ってあげることで協調性も身につくのではないでしょうか。
子どもの将来を考えると悩むと思いますが、もし気になるようであれば説明会等に行く事をオススメします!
一般的な幼稚園や教育施設にもモンテッソーリ教育法を取り入れたとこも、それぞれにメリットとデメリットがあります。
子どもの様子を見ながら、伸び伸びと過ごせる場所がありますので子どもと一緒に見学や体験に行ったりしてみるのも良いですね!